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2008年2月

2008年2月 1日 (金)

時代とともに生きる建長寺

建長寺の山門を通称「狸の山門」と呼んでいます。これは狸和尚といわれた万拙碩諠(バンセツセキギ)和尚のときの話です。万拙和尚はたいへんに山門建設に力を尽くした方です。
和尚はこの山門再建の勧進に諸国へ多くの雲水を派遣しました。その雲水にまじって一匹の狸が僧に化けて勧進し、求めに応じて画や文字を書きました。
その狸が中山道の板橋の宿で、犬に正体を知られてかみ殺されました。この狸の勧進したお金は相当多くありました。

やがて和尚はこの狸を引き取って手厚く葬り、また山門を建てる資金に、この金を加えました。それ以後、この山門を「狸の山門」といい、また万拙を「狸和尚」等と人々は云いました。

この狸は、建長寺の裏山に永年棲む古狸で、いつしか万拙和尚の説教や僧の読む経を覚えて仏性を得ました。やがて和尚の山門再建に役立ちたいと発心したが、愚かな人間のけしかけた犬のためにころされました。

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